ステイホームで家に巣籠りし続けて「身体がなまるぅ・・」と、お嘆きの武道武術愛好家諸氏も多いことと存じます。
長らく道場も閉鎖されて定例の稽古もできず、身体が不調で病気になりそうだという方もおられるでしょうな。武道武術にかかわらず日常的に広い空間で運動を行うことを習慣としている人にとって、狭い日本の住宅事情でのステイホームは“軟禁拷問”といっても過言ではありません。
さて、小生はステイホームでyoutube動画を視聴する回数が格段に増えてしまいました。映画・海外ドラマ・音楽PVにはじまり衝撃スクープ映像・カラオケ・PCゲーム実況に至るまで幅広いジャンルの動画を長時間見入ってます。はっきり言って、テレビより面白い！ですよね～
もちろんyoutubeで武道武術に関する動画を視聴することもありますが、それは本業であります武道ライターのお仕事なのでありまして、まったり楽しむ娯楽とかけ離れた地道な作業なのですな・・
とはいえ、ネット上には断片的ではありますが貴重な秘蔵映像が公開されていることも珍しくありません。そのほとんどが海外から投稿・配信されているものが多く、あらためてネット動画の凄さを感じさせられますね。秘蔵の資料映像を投稿・公開することについて賛否はありますが、武道ライターとしては「実に有難い！」の一語に尽きるのであります。
まあ、貴重な資料映像はさておき、youtubeでは様々な世代の武道武術愛好者による自撮りパフォーマンス動画が投稿されております。その様相は“武道武術のストリートパフォーマンス”ともいえる百花繚乱ぶりで、まさにカオス状態なのでありますな～
特に若年世代のパフォーマーによるアレンジされた武道パフォーマンスは、最低コストで制作されたクリエイティブな動画作品といえますね。スマートホーン1台で撮影・編集・投稿配信が簡単にできてしまうデジタルネイティブ世代の武道武術愛好者が実に羨ましいですな～
こうしたアレンジ武道パフォーマンスは、アナログな昭和時代にもありました。小生の少年時代は、ブルース・リー映画のアクションシーンを独自にアレンジしたパフォーマンスが流行ってましたね。自作のヌンチャクを縦横無尽に振り回して「アチョーォ、アチョーォ」と叫ぶのが定番のパフォーマンスなのです。小生も双節棍（ヌンチャク）や三節棍を自作して近所の空き地で振り回しておりました。
特に小生は合気道の膝行をしながら三節棍を縦横無尽に振り回すという奇抜なアレンジ武道パフォーマンスを編み出して、高校の学校祭でステージ公開したという思い出がありますね。
いつも通っている道場では先生の教えを頑なに守り伝統的な武道修行に励む素直で従順な武道少年の小生でありましたが、それとは別枠でアレンジ武道パフォーマンスのクリエイティブな世界で自由奔放に楽しんでおりました。
モラルを度外視したyoutubeでの動画投稿は大きな社会問題となっていますが、礼節を重んじる武道武術の愛好者がオリジナルのパフォーマンス動画を投稿公開することは実に意義深い行動だと小生は感じるのであります。ルールを守って節度ある動画投稿で、アレンジ武道パフォーマンスを心行くまで楽しみたいものですね。
