さて、六月となり日本各地ではコロナ禍の非常事態も一段と緩和されまして、一挙に初夏の行楽気分が蔓延しつつあります。
長い間、巣籠り生活を強いられてきたのだから仕方がない・・と思うのでありますが、まだまだコロナとの戦(いくさ)は続いております。
こういうとき小生は「敵に後ろを見せるな!」と、道場で師匠に一喝された時のことを思い起こすのであります。敵を制した後も“残心”を行い敵の逆襲に備えるという武道武術の所作が身に沁みついているのですな~
コロナ禍での自粛疲れとストレス発散で久々の行楽を楽しんで一息つきたいという気持ちはわかりますが、災禍というものは世人の油断に付け入り悪さを働くのであります。
米国では大都市などで大規模なデモや暴動が巻き起こっております。米国社会が抱える人種差別や貧富の差などその発端はさておき、これはコロナ禍で鬱積した人々の不満とストレスが一気に爆発したということでしょうな。
疫病が蔓延して人心が乱れ社会混乱により国家が衰亡するということは歴史が証明しております。難攻不落な鉄壁の城郭も蟻の一穴で陥落するという例え通り、強大な軍事力と経済力を誇る強大国も流行り風邪で存亡の危機を迎えることも十分にありえます。
勝利の祝杯を挙げ美酒に酔いしれるのはまだまだ先の話・・今はまだ戦士の休息にとどめておくべきなのでしょうな~
角川映画『野生の証明』のテーマ曲『戦士の休息』
長い戦いになりそうな予感のするころな禍、今はただ戦史の休息を‥