武道ライター山里栄樹のブログ

武道ライター山里栄樹の個人的なブログです

山里、久々の演武会取材に奮闘

 梅雨の日本列島ではありますが、読者の皆様はご壮健のことと存じます。

さて梅雨の6月というのは日本全国で祭礼シーズンなのでありますな~ 春の田植えがひと段落して地元の鎮守様をお祀りする祭礼を執り行う時期なのであります。神社の鳥居に括りつけた茅の輪をくぐって無病息災を祈る「夏越し祓」が広く行われるのであります。御祭神がお乗りになった山車や神輿が市街を巡る巡行・渡御も併せて執り行われたため大規模イベントのお祭りとなったのでありまね。

          北海道神宮 神門(北海道神宮例大祭にて)

 

さて、祭礼では伝統芸能の公演など様々な奉納行事が開催されまして、なかには武道武術の奉納演武も広く公開されております。小生の出身地の神社でも例大祭が執り行われ、奉納古武道演武が広く公開されました。今回はコロナ禍の自粛により三年ぶりの開催となりました。

本殿脇の特設舞台で公開されるため、多くの参拝客が足を止めて観覧します。青空の下の屋外演武というのは観る方も演武する方も一味違う爽快感が得られる貴重なパフォーマンスなのでありますな。

        北海道神宮本殿脇に設けられた奉納古武道演武の特設舞台

 

                                     特設舞台の前に用意された観覧席と参拝客

 

小生も四十年ほど前に初めて奉納演武に参加させていただきました。晴天の空の下で演武を行うのは実に心地の良いものだという若き日の思い出が残っております。

 ちなみに神社の境内での屋外演武といえば、明治神宮での日本古武道大会が最大規模ででありまして、明治神宮西芝地に2カ所の演武会場の同時進行で60流派以上の演武が朝から夕方までノンストップで行われるという凄まじい演武大会があります。小生の思い入れが深いものは、日本武道の聖地といえる鹿島神宮での奉納演武であります。これは鹿島新当流や香取神道流をはじめ近郷近在の名だたる古流武術が一堂に会す「古武道の紅白歌合戦」ともいえる豪華絢爛な奉納演武なのでありますな~

 

北海道神宮例大祭 第41回奉納古武道演武 取材写真より》

                                        無外流居合兵道  北海道無外会ご一門による演武

 

             大東流合気武道 大東会ご一門による演武

 

           一刀流剣術  田所幸七氏ご一門による演武

 

           古法諸新流武術  諸井正毅宗家ご一門による演武

 

          大東流合気柔術  北見合気武道会ご一門による演武

 

           神道夢想流杖術 北杖会ご一門による演武

 

            神道無念流立居合 森川英雄氏による演武

 

北海道神宮例大祭での第41回奉納古武道演武では、札幌を中心に北海道で伝承活動を行う古武道7流派が演武参加しておりました。例年では2時間を超すボリュームたっぷりの演武会なのですが、今回はコロナ禍の影響からか1時間に集約されておりました。

 小生も旧知の同好諸氏との旧交を温めることができ、久々に充実した演武会取材となりました。これを機に武道ライターのフィルドワークを再開して、読者の皆様に有益な記事を提供していきたと思っております。

 

※古流武術文化研究會blogで奉納古武道演武の写真レポートを掲載しております。

好評につき演武写真を追加掲載させていただきました!

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