武道ライター山里栄樹のブログ

武道ライター山里栄樹の個人的なブログです

頒布資料『伝統武道と和装』ヤフオクで一般頒布

猛暑の今夏、ブログ読者の皆様にはご清栄のことと存じます。

 北国生まれの小生には、拷問にも等しい炎熱の酷暑なのでありますな・・連日の熱帯夜で心も体も疲労困憊しきっております。

 さて、古流武術文化研究會の頒布資料『伝統武道と和装』が、ヤフオクにて一般頒布を開始いたしました。ヤフオクでの頒布資料の一般頒布は、今春に開始された頒布資料『合気小天狗伝 武田惣角の生涯』に続く第二弾となります。

 また小生の冠ブログであります楽天ブログ『山里栄樹の男物和装ブログ』の開設10周年を迎え、古流武術研究會が小生のための記念事業として進めてくれた粋な計らいでもあります。ご配慮いただき研究會の会員諸氏ならびに交流者の皆様に厚く御礼申し上げます。

この頒布資料は、研究會の会員の方から「武道初心者向けに袴の着付けやたたみ方などの手引書を制作してほしい!」というご要望に応えて編纂されたものであります。初心者のみならず演武着物を着る機会も多い有段者や指導者にも有用な知識を集約しております。

 「日本武道を嗜むものであれば、男物和装の着付けくらいは心得ておかねば!」というコンセプトのもと制作された大人気の頒布資料のひとつであります。平成19年4月に会員頒布を開始、現在までに百数十冊を超える頒布実績のあるベストセラー頒布資料であります。

  

頒布資料『伝統武道と和装』

 

 

 

演武会レポート「北海道神宮例大祭 第42回奉納古武道演武」

 梅雨時の6月、神道では「夏越の祓」が行われる祭礼シーズンであります。全国各地の神社では無病息災を祈る「茅の輪くぐり」など、例祭が執り行われます。どこからともなく祭囃子が聞こえてくる情緒深い時節でもあります。
 令和5年6月15日(木)午後、北海道神宮例大祭において恒例の奉納古武道演武が行われました。
 長らく続いたコロナ禍の影響で昨年までは規模を縮小して行っていた祭礼の各種行事も今回は四年ぶりにフルスペックでの開催となりました。奉納演武は北海道古武道協会の主催により例年行われる奉納行事の一つ、今回で42回目を迎えます。今年は晴天に恵まれ、初夏を思わせる暑い日差しの中で粛々と行われました。
奉納演武では7演目9流派の古武道が神宮本殿前の特設舞台で公開されています。多くの参拝客が観衆となり、古式ゆかしい武技兵法が披露されました。
 奉納演武の模様を写真レポートでお伝えいたします。

 

     北海道神宮本殿(令和五年度北海道神宮例大祭にて)

        奉納古武道演武の演武者一同(参加7団体)

            奉納演武;無外流居合兵道

          奉納演武;大東流合気武道(大東会)

             奉納演武;一刀流剣術

             奉納演武;古法諸新流武術

         奉納演武;大東流合気柔術(堀川幸道伝)

            奉納演武;甲源一刀流剣術

            奉納演武;神道夢想流杖術

             奉納演武;一心流鎖鎌術

           奉納演武;一角流十手術



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古流武術文化研究會 頒布資料『合気小天狗伝 武田惣角の生涯』について

 天候定まらぬ晩春、暖かくなったり寒くなったりで寒暖差アレルギーになってしまった小生であります‥読者の皆様にはご壮健でお過ごしのことと存じます。

 さて、今春に小生がご意見番(本来は會報主筆)を務めております古流武術文化研究會で20年前に制作しました頒布資料『合気小天狗伝 武田惣角の生涯』がヤフオクにて一般頒布を行っております。

 この頒布資料は、昭和37年に北見毎日新聞で連載されていた武田惣角に関わる企画記事の記事復刻資料をもとに独自の記事解説を付け足して大東流史の文献資料として編纂したものです。復刻記事の原本は昭和45年に札幌大学の教授(ドイツ哲学)を務めていた合気道家の神尾庄治氏が、手書きの書写で版を起こし150部を印刷して同好諸氏に配布したものです。

 同研究會の要請を受け小生は監修と記事解説を担当しました。北海道開拓後期の世相が如実に窺える多くのエピソードには実に興味深いものがあります。随所に食通で多趣味な惣角翁の嗜好を感じ取ることができ、武骨で偏屈な時代遅れの武術家‥というイメージとは程遠いお洒落で粋な老紳士の側面が描かれております。

 一般的に新聞記事の著作権保護期間は公開(発行年月日)から50年とされております。同頒布資料が個人的に復刻された新聞記事の転載ということもあり、これまでは同研究會の関係者に限って頒布されておりました。今春、同研究會は制作20年目を機にヤフオク出品という形で一般頒布に踏み切ったようです。

 大東流史研究に深く携わってきた小生には特に深い思い入れのある同頒布資料、先人先達の偉業と遺志を後世に伝える好機だと確信いたしております。

 

  

 北海道の白滝(紋別郡遠軽町)にある惣角翁の邸宅跡に建立された石碑

 門人の植芝盛平が師の惣角翁を白滝に招聘、ここに居を構えたという。

  

 ヤフオクに出品されている頒布資料『合気小天狗伝 武田惣角の生涯』

 頒価650円(+送料185円)の即決価格で入手可能!

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お陰様で『山里栄樹の男物和装ブログ』開設10年目にしてアクセス総数45万

 いつも当ブログをご高覧いただき厚く御礼申し上げます。

 さて、小生が楽天ブログにて制作・公開しております『山里栄樹の男物和装ブログ』が、4月12日にアクセス総数450,000を突破しました。同ブログは今年6月に開設10年を迎えます。10周年の節目にアクセス総数45万を達成できましたこと、これまで閲覧していただいた皆様に感謝いたします。この場を借りまして御礼申し上げます。

 同ブログは全65件の記事で構成されておりまして、男物和装に関する歴史的な背景をテーマにした小生のエッセイや研究記事を掲載しております。男物和装に関する専門ブログはそれほど多くないことから国内外の同好諸氏が多数閲覧されているようです。

 武道ライターを本職とする小生、武道武術の伝統的な身体操作の探求には男物和装の研究と実践が必須であることを痛感して同ブログの制作に取り組みました。気が付くと服飾文化研究家になっておりましたな~ 

 和装品や史料の入手も年々難しくなっておりますが、可能な範囲で男物和装の研究を継続して同好諸氏の皆様に新たな記事を提供していく所存でございます。今後ともご高覧のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 同ブログの初回に掲載した小生の和装品。普段着として着用していた長着と帯、いずれもヤフオクで手に入れたものです。春と秋にちょうどよい紬の袷着物で、献上柄の角帯も絹地です。これらを新品で買えば数万円ですが、送料を合わせても2千円かからなかったのですな~

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桜花爛漫の春来たり、侍ニッポン

 読者諸氏の皆様、いつも当ブログをご高覧いただき御礼申し上げます。

さて、日本列島各地に待ちに待った春が到来しましたね。長いコロナ禍で巣篭り生活に疲弊していた多くの人々にとって、まさに桜花爛漫の春といったところであります。

巷ではWBCで見事に優勝を勝ち取った侍JAPANの話題でもりあがっておりますが、例年よりも早い今春の桜開花に合わせた快挙であります。やはり「花は櫻木、人は武士」、春の桜と侍は日本のシンボルなのであります!

侍JAPANと聞くと、小生は戦前に流行した時代劇映画の主題歌『侍ニッポン』を連想してしまいます。「人を斬るのが侍ならば、恋の未練がなぜ切れぬ♪伸びたサカヤキ寂しく撫でて、新納鶴千代~苦笑い♪」という唄の一節が思い起こされるのであります。その昔、年配の武道愛好者の方々が宴席で楽しく歌っていた歌詞が小生の耳に残っていたのですな。

 ちなみに時代劇映画の内容は、幕末が舞台で尊王攘夷の志士たちを描いたストーリーで、幕末と同じく動乱のなかにあった昭和初期に流行したという背景があります。動乱と戦禍に翻弄される当時の市井に生きた庶民たちの心情を感じ取れますな~

 かくいう今は、「令和初期の動乱」の渦中にあるのかもしれませんね。歴史は繰り返すといいますが、戦災・疫病・恐慌など人々の営みによって生じる災禍は時代の移り変わりの中で周期的に起こります。そこが時代ごとの区切りとなって、また新たな時代がはじまるのであります。

 「命とろうか、女をとろうか~死ぬも生きるも五分と五分♪ 泣いて笑って鯉口きれば、江戸の桜田~雪が降る♪」という粋で勇壮な歌詞が心に染みるのでありますな。

 

映画『侍ニッポン』ポスター;戦後のリメーク作品

 

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戦前に上映された映画『侍ニツポン』の主題歌

 

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武道武術の極意「視点変換」

 ウクライナ戦争が勃発して早や一年が経過しました。未だ終戦の兆しも見えず、国連をはじめ国際社会は混迷の最中にあるようです。
  21世紀の現代において前世紀初頭の古典的な戦争が東ヨーロッパで行われている事実に改めて人類の愚かさを感じさせられます。悲しいかな小生がこよなく愛する武道武術の成り立ちと起源は、戦争の歴史そのものと言ってよいのであります。日本では中世まで武道武術を“兵法”と言い表しておりました。その名に示す通り、兵器の使用法や個人の戦闘技術はもとより戦争を優位に進めていくための戦術戦略に至るまで極めて広範囲にパッケージ化された軍事の古典文化なのであります。
 そのなかには様々なノウハウや方法論が包括されておりますが、それらのコンセプトは「敵と我、相手と自分との関係性~」に言及できるのであります。古人いわく「我あって敵在り、我なくして敵無し」と、自分の立ち位置や振る舞い様によっては相手が敵にもなれば味方にもなると説いております。また、必要以上に敵に脅威を与えることを戒め、敵であっても常に礼節をもって接するという言い含めもあります。
 「相手の立場に立って物事を考える」という視点を変えた発想「視点変換」のトレーニングが武道武術の形稽古であります。この場合、相手(敵)の立場での視点=2人称視点に変換した発想のもとで試行錯誤を繰り返して技や術を習練します。古流剣術の形稽古は敵となる打太刀の攻撃を我となる仕太刀が回避・制圧していくというシュミレーションです。当初は仕太刀として習練を重ね、それに習熟すると今度は打太刀となって深く術理を探求していきます。古人いわく「敵を知り己を知らば百戦危うからず」なのでありますな。
 2人称での視点変換を形稽古で重ねていくうちに、いつしか敵と我の攻防を傍観しているもう一人の自分の視点に気が付きます。これが3人称視点であります。囲碁に「岡目八目」という諺があり、碁盤を挟んで対局している棋士よりも傍らの見物人のほうが八手先の展開まで見通しているということであります。当事者よりも傍観者のほうが物事の本質がよくわかり、的確な判断ができるという例えのひとつです。武道武術の形稽古では、戦闘を局面のみならず全体として大きくとらえていく武術眼(武道眼)が養われていくのであります。
 この3人称の視点変換は、形稽古を繰り返すことの他に傍らで見学する見取り稽古を重ねることでさらに精度を増していきます。精度を増した確かな武術眼をもって広く物事の見識を深めていくと、武道武術を指導教授ができる師としての器と格が自ずと備わっていきます。

 そして、師匠として親身になって弟子を教え導く、まさに親身になることとは「木の上に立って見守る=親」という3人称視点に身を置くことなのでありますな。師の3人称視点とは、弟子を段階的に成長させていく長期的な展望でもあり、数か月先さらに数年先の将来を見据えたものであります。
 物の見方は物事の考え方に直結しており、視点変換は人間の発想そのものを根本的に大きく変えてしまうものであります。巷では、2人称による「上から目線‥」が他人を上から見下して自分を優位に置いた発想のように考えられておりますが、けしてそうではありません。これは視点変換のためのワンステップなのであります。その先にある3人称の視点変換「見渡せる目線~」で、全体を視野に置いた将来展望の発想へと繋がっていくのでありますな。

 居合の極意のひとつに、目前の敵を透かし見て遠い山を望むという「遠山の目付」がありますが、このことを説いているように思います。

居合の形稽古は一般的に一人で行う単独動作によるものであるが、仮想の敵を想定しての2人称視点、攻防の全体像を展開していく3人称視点、イメージのみでの視点変換で行われている。

極意「遠山の目付」には、「見渡せる目線~」3人称の視点変換により先々を見据えた将来展望の発想を!という教えも説かれているのでは‥

 

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『山里栄樹の男物和装ブログ』総アクセス数440000を突破‼

余寒の候、読者諸氏のの皆様におかれましてはご清栄のことと存じます。

さて、小生が制作しております楽天ブログ『山里栄樹の男物和装ブログ』は、本年2月7日に総アクセス数440,000を突破いたしました。

 昨年12月初旬に総アクセス数430,000に到達した同ブログは、その後2か月で10,000のアクセスがありました。この傾向はここ数年コンスタントに継続しておりまして、年内には総アクセス500,000に到達するものと予測されます。

 同ブログは2013年6月に開設、今年で10年を迎えます。小生の和装趣味が高じてブログを開設したという次第でありますが、ここ三年以上はコロナ禍により小生は和装で外出することはありませんでした。

 コロナ禍による社会混乱も終息しつつある昨今、従前の生活様式も再開するべきと小生は感じております。人類の長い歴史の中で伝統的な服飾文化が失われていく原因の一つとして、疫病など感染症パンデミックが考えられると確信いたしました。

桜花爛漫の春を和装姿で散策したいというのが、小生のささやかな願望であります。

今後も同ブログで同好諸氏の方々に喜んでいただける記事制作に邁進したいと思っております。

 

楽天ブログ『山里栄樹の男物和装』戦時の下級武士の服装(足軽武家奉公人)に

掲載されている図画「200石級(平士)の軍役」。

 平士といっても江戸時代では庶民よりも格段に身分の高い中級武士、戦時には

家の奉公人も武装させ引き連れて戦地に赴くという軍務が課せられていた。

 

 

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