武道ライター山里栄樹のブログ

武道ライター山里栄樹の個人的なブログです

山籠りならぬ巣籠り武道修行

さて、今回は新型コロナウイルスにより緊急事態下となった今日、武道武術とどう向き合って行くかを語ってまりたいと思います。

 「外出自粛。三密を避ける。他人との接触を八割減らす。濃厚接触しない。等々・・」と、感染拡大防止が叫ばれている昨今であります。巷には、“ソーシャルデスタンス”なるカタカナ語が飛び交っており、カタカナ語に弱い小生は「ソーシャルダンス(社交ダンス)?この非常時に、綺麗なお姉ちゃんとべったりはり付いて、なんで踊らなあかんのや?」と勘違いしてましたな~

 まあ、武道武術的に言えば「他者との“間合い”」なのでありまして、敵の得物(武器)に応じて相応の間合いをとることは至極当然なのであります。しかし、直に接触することに加え口からの飛沫をも警戒するとなれば間合いも遠くなると考えてしまいます。

 諸説ありますがソーシャル・ディスタンスというのは、アメリカで6フィート(約1.8メートル) 、日本では2メートルと言われております。これは武道武術での「一間の間合い」であり、敵と我が攻防を開始する直前の間合いなのですな。一般社会でも、人と人とのコミュニケーションにおいて最も微妙な距離間のようです。

 とは言え、今は外出自粛で人と会うことも制限せねばならない非常事態。多くの武道武術の稽古団体では、道場や稽古場所を一時閉鎖しなければならないといった状況です。毎年恒例の各種大会や定例講習会も中止や延期を余儀なくされておられます。

 ここしばらくは、いにしえの武芸者に倣って山籠もり修行ならぬ巣籠り修行に徹すべし!というところでしょうな


  

 

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