武道ライター山里栄樹のブログ

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日本最古の古武道演武大会

 暑い夏が長く続いたかと思えば、いきなり肌寒い晩秋となった今日この頃‥

季節の移り変わりが激し過ぎて、体調を崩してしまいがちな神無月であります。

  さて、来る11月3日(祝)に明治神宮「秋の大祭」で恒例の奉納行事として行われている「明治神宮奉納 日本古武道大会」が開催されます。

 今回、小生も21年ぶりに本大会を取材する予定です。今回は主催団体の日本古武道振興会創立90周年の記念大会として開催されるとのことです。日本古武道振興会は昭和10年に、内務官僚出身の貴族院議員である松本学氏の提唱により設立された古武道専門団体であります。

 設立の昭和10年には、東京の日比谷公会堂、横浜伊勢山皇大神宮鹿島神宮香取神宮において「奉納古武道大會」を挙行し、研究書『日本武道流祖傳』を上梓しています。当時、学校教育などを通して国民一般に普及していた柔道・剣道や薙刀などとは異なる旧来の様式を保存継承する古武道という概念がすでに確立されていたのであります。

 当時、中国大陸で満州事変が勃発、日本が国際連盟から脱退、冷害不作により農村が困窮、日本は不穏な世情の真っ只中にありました。日本武道が広く世界に普及すればスポーツ化や競技化が進み、幾世代にわたり培われてきた日本武道精神が損なわれてしまうことを危惧した当時の有識者たちが、日本の伝統文化遺産といえる古武道の振興活動へ献身的に取り組む真摯な姿が窺えます。

 さて、明治神宮「秋の大祭」で恒例の奉納行事として例年行われてきた「明治神宮奉納 古武道大会」は、昭和5年11月3日・4日に明治神宮鎮座十年祭において開催された「奉納古武道形大會」が前身であるようです。この大会は明治神宮境内の施設および日比谷公会堂など4会場で武芸十八般を網羅する日本武道数十流派が一堂に会する大規模な演武大会であったようです。おそらく日本古武道振興会の設立構想もこのときに明確化されだものと思われます。

 終戦後、日本の武道界は暫らく活動休止を余儀なくされていました。日本の主権回復・戦後復興とともに日本古武道振興会は活動を再開し、本大会も明治神宮祭礼の奉納行事として例年執り行われ今日に至っております。 

実に昭和初期から連綿と開催され続けてきた日本最古の古武道演武大会なのです。

 

 2004年発行の札幌古流武術研究會’(現:古流武術文化研究會)會報『古流武術と傳統武道』第10号に記事掲載された「明治神宮奉納 日本古武道大会」の詳報。

 

昭和5年11月3日・4日に開催された「明治神宮鎮座十年祭 奉納武道形大會」要覧

 

 

kobushin.jp

 

 WEB秘伝「明治神宮奉納 日本古武道大会2024」で
大会概況の動画が見られます。




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