武道ライター山里栄樹のブログ

武道ライター山里栄樹の個人的なブログです

山里、生家の新居に引っ越す‥

春弥生の三月、日本列島には春一番の強風が吹き荒れて寒くなったり暖かくなったりと不安定な天候が続いておりますな~ 

さて、昨年秋より建て替え工事を行っておりました小生の生家も予定より早く完成いたしまして、2月下旬に新居へ引っ越しました。とりあえず物置にしまっておいた家財道具を新居に運び入れ、ひと段落しております。

 新居に備え付けられた照明、暖房、空調、流し台・洗面台・浴室の水回りの設備、これらはデジタル化された最新のものばかりでアナログ世代の小生には使い慣れないのでありますな‥

 至れりつくせりの機能が付いていて使いこなせれば便利なのでしょうが、今のところは煩わしくて正直言って「ウザイ!」の一語に尽きます。それらを扱うのに電話帳2冊分ぐらいの分厚い取説ファイルと格闘しながら四苦八苦する生活が今しばらく続きそうです。

 新居の外観には小生が生まれ育った旧生家の遺構はみじんもなく、趣に欠ける無機質なモダン住宅がボーッと建ってる光景は何とも言えぬ空虚感が漂っています。まあ「住めば都‥」そのうち見慣れた光景として馴染んでいくのでしょうね。

 小生の書斎兼寝室はこじんまりとした南西の角部屋で南向きの窓、日当たり良好でネット環境も整っていてなんとか快活な執筆作業が営めそうです。まだまだ桜は咲きませんが、今年は庭の桜木を観ながら遅い春を味わえることを期待しております。

  

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   小生の生家の新居には門や塀は付いてないが、なんとなくこんな感じかな~

  住宅設備はアナログで十分!最新デジタル設備は日夜煩わされて安住できぬ‥

 

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東京オリンピック2020、日本は名誉ある撤退を!

 長引くコロナ禍、世界各地ではワクチン予防接種が始まっております。日本でもワクチン接種の準備が着々と進められているようですな。

  しかし、世界では各国の間で数に限りのあるワクチンの争奪戦が繰り広げられているとのこと。感染拡大が深刻な状況下にある国が優先されるべきなのですが、国家間の力関係という事情もあり公平なワクチン配分は期待できないのが実情のようなのです‥

 さて、コロナ禍により開催予定を一年延期した東京オリンピック2020でありますが、開催の見通しが危ぶまれております。今のところ開催!ということで関係各位は尽力されているようですが、日本を含めて世界の有識者の多くは「こんな状況下でオリンピックを開催?」という論議に沸いております。

 オリンピックと万博、昭和世代の日本人にとって戦後日本の高度経済成長を象徴する一大イベントであり、まさに“右肩上がりの好景気”に拍車をかける起爆剤であると考えられていました。「あの輝かしい東京オリンピック景気をもう一度!」という淡い思いで誘致されたのが東京オリンピック2020であります。

 しかし、オリンピックや万博そのものが今の時代にそぐわない時代錯誤の発想なのであるといっても過言ではありません。今も昔もオリンピックはお金がかかり過ぎる打ち上げ花火、夜空にパッと一瞬花が開いた後は暗い闇が広がるだけ‥なのであります。好景気でウハウハだからお祭り騒ぎで大いに盛り上がろうぜ!という話なら納得もできますが、世のなか不景気だから借金してでもお祭り騒ぎで盛り上げようよ!というのは合点がいきませんな~

 もともと無理に推し進めてきたオリンピック、さらにコロナ禍で延期を余儀なくされ、開催によってもたらされる経済効果もさして期待できない‥このまま開催すべきかどうか?分別ある賢明な大人の日本人が、冷静になって今一度考えてみれば答えは歴然なのであります。

 一部には、中止すれば新たな費用の負担が生じ、今までに使った巨額の費用もすべて無駄になってしまう‥という意見もありますが、急ごしらえな感染予防対策で無理に開催すれば、東京オリンピックが東京パンデミックと化してしまい事態収拾のために途方もない莫大な経済負担が重くのしかかります。

 オリンピック出場を夢見てこれまで精進してきたアスリートのためにも開催を!と切望される声もありますが、アスリートたちの健康と安全を最優先に考えるのであれば中止を英断することこそが最善策としてのアスリート・ファーストなのであります。

 コロナ禍のなかで日本が国力を投じてやるべきことはオリンピックなのでしょうか?世界のために日本がやるべきことは、まだもっとほかにあるように思えるのですが‥

 今こそ日本は決断すべき時なのですな、オリンピックからの名誉ある撤退を!

 

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   戦後日本の高度経済成長を象徴する東京オリンピックの開会式

 あの感動をもう一度!右肩上がりの好景気をもう一度!という発想のもと

 少々強引に推し進めてきた東京オリンピック2020、そろそろ冷静になって

 開催の是非を考えてみるべきではないのか‥

 

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『山里栄樹の男物和装ブログ』掲載記事「下級武士の服装(足軽、武家奉公人)」が大人気!

 年明けの大寒波到来とともに新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言が発出され、依然としてコロナ禍に翻弄される如月の日本列島。今しばらくは酷寒の冬は続き、桜花爛漫の春はまだまだ先のようでありますな‥

 さて、昨年の大晦日に総アクセス数300,000に達した『山里栄樹の男物和装ブログ』でありますが、同ブログの掲載記事で最多の閲覧数を有するのが記事「下級武士の服装(足軽武家奉公人)」であります。2021年1月中旬に累計アクセス10,000を越える大人気記事なのでありますな。

 この記事は2014年5月に武家の服装をテーマに執筆された記事の一つでありまして、この記事のほかに「下級武士の服装(御家人)」、「武家の服装(江戸幕府の礼装服制)」を一連のシリーズとして執筆しております。この記事が大好評につき2020年6月に第二弾として記事「戦時の下級武士の服装(足軽武家奉公人)」を執筆、記事掲載ともに短期間でアクセス数が伸びております。

 江戸時代の武家社会を下支えしていた下級武士の実態を探るには、その身なりを考察するのが早道なのでありますな。また古流武術を研究するうえで、下級武士の服装研究は必須と言っても過言ではありません。現代に伝わる多くの古流武術は江戸時代において実用技能として下級武士たちに習得されていたものであります。

 明治維新を成し遂げた多くの幕末の志士は、西国諸藩の‟下士”と呼ばれる下級武士たちでありました。日本を近代国家に育て上げたのは、まさに下級武士たちだったのですな~

 今後も関連する記事を同ブログに掲載してまいりたいと存じます。ご期待あれ!

 

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  同ブログ記事「下級武士の服装(足軽武家五奉公人)」の掲載写真

  写真左;平服姿の足軽、旗本に仕える若党・供侍と思われる

  写真右;鑓持・鋏箱持の中間、„奴(やっこ)と呼ばれる武家奉公人 

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 同記事が大好評につき2020年6月に執筆された続編記事「戦時の下級武士の服装(足軽武家奉公人」の掲載写真。近代軍隊の輜重兵に相当する荷宰料足軽と卒丸

 

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武道ライター山里栄樹、youtubeで感動の演武動画を見つけちゃいました!なぜか涙が止まらない‥

この動画は、2010年の世界空手道選手権大会(セルビア共和国ベオグラード市にて開催)での女子団体形競技で、日本代表である同志社大学空手道部OGの3名(井上和代、木村陽子、酒居芙美、「同志社三人娘」)の演武であります。

 試合では決勝戦において相手チームの棄権により不戦勝で見事優勝、金メダルを獲得したのでありますが、彼女たちが最後まで演じきれなかった形「久留頓破」(那覇手剛柔流の型)を日本選手団監督が大会主催者のWKF世界空手道連盟)に直談判してなんとか漕ぎつけたという試合競技とは別の特例対応での演武なのであります。

 三人による一糸乱れぬ単独動作での形演武に続き、形の理合を相対動作による攻防で示す分解組手が披露されます。目まぐるしく攻防が展開する迫真の演武に会場の観衆は息をのみ、絶妙なタイミングで繰り出される精妙な武技の切れ味に満場の観衆はスタンディングオベーションで拍手喝采

 少年時代に剛柔流空手をかじった小生にとって、「久留頓破(クルルンファ)」は黒帯を締めた有段者の型!という憧れなのでありました。あれから四十年、この演武動画を目にしたとき、何故か止めどなく涙があふれてくるのでありますな‥

 これほどに型を練って形となし、真・行・草を一巡して型=形の真価を体現した演武を見れば、「感動で涙が止まらない世界一の形演武」なのであります!

 競技としての武道武術とは、単なるスポーツ種目として勝敗を競うものではなく、そこに込められた先人たちのメッセージを次世代に受け渡すべく研鑽を重ねることを広く世に問うものであると痛感させられました。

 

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 間、残心、

寒中お見舞い申し上げます

 厳しい寒さが続いておりますが、読者の皆様いかがお過ごしでしょうか。
 おかげ様で小生も変わりなく過ごしておりますので他事ながらご安心くださいませ。
 さて、年が明けて大寒波が到来し、日本海沿岸の各地で雪害が多発しております。さらに新型コロナ感染拡大で首都圏は緊急事態宣言下にあります。新年早々、毎年恒例の成人式も各地で中止を余儀なくされ、若者たちは二十歳のハレの門出をまともに祝うことすらできない非情な事態なのですな‥
 このコロナ禍で最もダメージを受けているのは若年世代なのです。昨年は全ての学校が長期間休校となり、卒業式や入学式も満足に行うことができず、多くの企業では新卒採用が見送られ、若年世代にとって暗雲立ち込める前途多難な苦境が続いております。
 さらに、新型コロナウイルス感染者を世代別にみると、圧倒的に若年世代が最多なのであります。そのほとんどは重症化することはないようですが、症状の軽さゆえ感染に気付かないまま普通に日常を過ごしているといわれています。
 将来を託すべき若者たちをこのままにしておいてよいのだろうか?それとも、これは若者たちが自ら乗り越えていくべき今の時代が与えた彼らの試練なのか?人を導く師の端くれでもありますオヤジ世代の小生も思案を重ねました‥           

 時事や政治などとは縁遠いと思われる武道ライターの小生でも、近代武道史を紐解けば必ず“戦史”にぶち当たります。戊辰戦争西南戦争・士族の乱、日清・日露戦争上海事変満州事変、日中戦争、太平洋戦争などなど‥我が国の近代武道史を深く考察すればするほど「戦争の歴史=戦史」と正面から向き合わなければならないのです。それぞれの戦役で矢面に立たされてきたのは、その時代の若者たちなのでありますな。若者たちを幾多の戦争に駆り出したことは、伝統文化の武道武術を衰退させる一因でもありました。
 戦災、政変、災害、そして疫病と、時代と災禍は変われど若者たちの心身に重い災苦がのしかかるのです。「若いときの苦労は買ってでもせよ!」と諺にありますが、「若いときに壮絶な災難に遭っておけ‥」とは誰も申しません。災禍の艱難辛苦のなかで、ピンチをチャンスに変えられる若者はごく僅かなのであり、公的な支援制度があっても救済できる数には限りがあります。今の若者たちは、生き残りを賭けた過酷でリアルなサバイバルゲームを強いられているのであります。
 近い将来、世界規模でのウイルス感染症パンデミックに翻弄されている今の若者たちが“コロナ世代”と呼ばれて他世代と比較対照されるのでしょうな‥   
余寒も厳しいようですが、読者の皆様におかれましては新型コロナのみならずお風邪など召されませぬようご自愛ください。 

   

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祝アクセス総数300,000達成!『山里栄樹の男物和装ブログ』 ご高覧いただき厚く御礼申し上げます

 令和2年12月31日大晦日楽天ブログ『山里栄樹の男物和装ブログ』が総アクセス数300,000に到達いたしました。ご高覧いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

年の瀬の大晦日に、節目となる300,000のアクセス総数に達しましたこと、ブログ制作者といたしまして「多年の労が報いられた‥」と感激いたしております。

 2013年6月に開設いたしました同ブログも今年で八年目を迎えます。その間、小生の手持ちの男物和装も幾多の出入りを重ねてきました。「リサイクル&リユースで生活資源の再利用と再活用を!」という日本の伝統服飾文化の精神を世に知らしめるべく、男物和装の魅力を同ブログで伝えてまいりました。

 これからも同好諸氏の方々に重宝される資料記事をご提供いたすべく、可能な限りブログを更新してまいりたいと存じます。

 近日中に、300,000総アクセス到達の記念企画として新たな記事を掲載しブログを更新いたしますので、今しばらくお待ちください。

  

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同ブログ記事「文士の和装」に掲載される文豪の菊池寛の和装。文芸春秋の創設者で、和装の文士というより「和装に身を包んだ影のフィクサー」‥

‟文春”の生みの親、文豪にして大富豪の菊池寛の和装姿は圧巻!

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同ブログ記事「文士の和装」に掲載される剣豪小説『宮本武蔵』作者の吉川英治の和装。元新聞記者でジャーナリスト出身の作家という雰囲気が感じられるシンプルな和装

質素で堅実、多くの武道家諸氏に多大な影響を与えた吉川英治の和装姿は趣深い!

 

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恭賀新年

 あけましておめでとうございます。

 プログ閲覧者の皆様には、静かな正月をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 本年も、当ブログにて小生の思うところを語ってまいりたいと存じますので、ご高覧のほどよろしくお願い申し上げます。 

さて今年2021年の令和3年は、干支では辛丑となります。ちなみに60年前の辛丑年にあたる1961年は、J・F・ケネディが米国大統領に就任した年です。さらに前々回120年前の辛丑年の1901年ではW・マッキンリー大統領の暗殺に伴い、“テディー”の愛称で親しまれたセオドア・ルーズベルトが副大統領から大統領に就任しております。波乱な世界情勢の真っ只中で存分にリーダーシップを発揮する有能な指導者が出現する年のようです。今年は新たな米国大統領が就任しますがどうなることやら‥

 日本では、1901年に福岡の国士として知られる内田良平らによって国家主義団体「黒龍会」が創設されております。また 国会議員を辞した田中正造足尾銅山鉱毒事件について明治天皇に直訴を行っております。国を憂うる国士たちの年でもあったようです。

 コロナ禍は年を越しても未だ続いておりますが、自然災害のほか政変や戦災も起こりうる年ともいわれております。それらに立ち向かう志ある“士”たちが活躍する年なのかもしれませんな~ 

 本年が平和で穏やかな一年になりますよう

心からお祈り申し上げます。

 

            令和3年辛丑 元旦  山里栄樹

 

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令和3年辛丑

 

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